秘書として働いてみたい!現在秘書をしているが、キャリアアップを目指して転職をしたい!と検討している方へ、秘書の平均年収や時給、ボーナス、手当、仕事内容などをご紹介しています。どのような秘書が高収入を得ているのか、どうすれば年収を上げられるのかといったポイントなども解説しています。さらには、秘書として役立つ仕事、求められるスキルなどもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
【目 次】
●まとめ
秘書の平均年収・時給はどれくらい?
秘書になると、どの程度の収入を見込めるのでしょうか。ここでは、正社員の場合の平均年収、あわせて派遣社員、アルバイト・パートとして勤める際の時給などを解説します。
正社員の平均年収
正社員として秘書の仕事をする場合の平均年収は、一般の事務職より少し高めの395万円です。月収は約24万円で、平均年収推移は320~470万円、最大年収は1,000万円となっています。外資系企業に勤める場合は、平均を上回る傾向が高くなります。
※参考:秘書の年収や業種別年収比較
都道府県推移や年収1000万円目指す方法
派遣社員、アルバイト・パートの平均時給
派遣社員やアルバイト・パートとして勤める場合の時給は、1,500~2,000円が平均的な目安です。賞与がないこともあり、正社員より年収はやや下回る傾向があります。また、業界や会社規模によって時給は大きく変動します。さらには英語力など秘書としてのスキルや業務範囲なども、時給を左右する要素です。
秘書のボーナス・昇給・手当は?
ボーナスに関する規定は、勤める企業によって異なります。正社員の場合は年に1回、もしくは2回の支給が大半ですが、外資系企業など年俸制の企業に勤める場合は、ボーナスの支給がない場合もあります。また、昇給の基準も企業ごとに異なりますが、基本的には取得している資格やキャリアに応じて待遇が変わります。
秘書として特別な手当は想定されませんが、他の社員と同様に、住宅手当や扶養家族手当などが企業ごとに定められています。
秘書の仕事内容
秘書としての主な仕事内容は、社長や役員といった上司のスケジュール管理・サポート業務です。書類の作成や来客・電話への対応、出張の手配やお礼状作成などを行い、上司が本来の仕事に専念できるようにするのが主な役割です。日常業務のみならず、突発的な状況にも臨機応変に対応し、業務を滞りなく進めるのも秘書の仕事です。
このように、秘書の仕事はとても幅広いものですが、勤める企業やどのような役職の上司につくかによっても、内容は異なります。また、複数の上司につくのか、部署やチーム全体につくグループ秘書なのか、1対1で上司につく個人秘書なのかによっても、担当する内容が異なります。
年収が高い秘書の特徴は?
秘書としての平均年収をはるかに超える高収入を得ている秘書には、どのような特徴があるのでしょうか。ここでは、高収入を得ている秘書の特徴を解説します。
大企業の役員秘書
大企業の役員は、年収が1億円を超えることも少なくありません。その業務を支えるスキルの高い秘書の年収は、1,000万円以上になるケースもあります。ただし、そのような秘書になるためには、秘書として豊富な経験・スキルが必須です。
外資系企業の秘書
従業員の給与水準が高く、経営幹部が高額の報酬を得ている外資系企業では、秘書の年収も高額になる傾向があります。スキルが高ければ、よりよい条件を提示されることもあり、高収入を得る可能性が高まります。ただし、通訳や翻訳を兼務することもあり、ネイティブレベルの語学力を求められることも多くなります。
議員秘書
国会議員の公設秘書は、法律によって給与が規定されているため、一般の秘書に比べると高額な報酬を得ることができます。長年働けば、1,000万円を超えることもあります。ただし、国会議員秘書試験を受けることや、政策担当秘書研修を受講する必要があります。
弁護士事務所・法律事務所の秘書
弁護士事務所・法律事務所の秘書は、パラリーガルと呼ばれます。仕事内容は、調停や示談交渉、訴訟などの書類作成、判例の調査といった専門性を要求されるものです。法律の知識が必要になるため、年収は比較的高額になっています。
秘書になるためには
秘書になるためには、どのような流れが一般的なのでしょうか。ここでは、秘書になるための方法や、取得していると有利な資格などについて解説します。
秘書になる一般的な流れ
一般的に、新卒で秘書として採用されることはあまりありません。まずは、事務職として働き、ビジネスマナーや業界知識を身につけてから、秘書として抜擢されるケースがほとんどです。企業の役員秘書になるためには、事務職や営業職として経験を積み、秘書室などに配属となります。
すでに秘書としての経験があれば、即戦力とみなされ、中途採用や派遣社員として秘書の仕事に就くことは可能です。秘書業務は、資格がなければ業務ができないということはありません。しかし、秘書検定や事務系の資格を取得していると、一定レベル以上の技能を保有している証明にはなるので、有利になる可能性があります。
優遇される資格はある?
秘書として働くために、必須の資格はありません。しかし、資格があれば、就職や転職の際に有利になることや、昇給などに際して優遇される可能性が高まります。ここでは、秘書としてのスキルをアピールできる資格について解説します。
秘書技能検定試験
秘書としてのスキルを問うものとして、もっとも一般的なのが、秘書技能検定試験です。1級・準1級・2級・3級に分かれており、それぞれで理論領域と実技領域とが問われます。「必要とされる資質」「職務知識」「一般知識」「マナー接遇」「技能」の5分野から出題され、それぞれで60%以上を正解すると合格します。
ビジネス実務マナー検定
ビジネスマンとして、社会の基本ルールが身についているかを一定の審査基準を設けて審査するのが、ビジネス実務マナー検定です。「必要とされる資質」「企業実務」「対人関係」」「技能」の4分野から出題され、コミュニケーションをスムーズにするスキルとしても役立ちます。
ビジネス電話検定
ビジネスシーンにおける電話のかけ方のスキルを問うのが、ビジネス電話検定です。電話における言いまわしや型などを身につけ、好感度を上げることが目的です。出題されるのは「話し方の知識」「基礎技能」「電話実務」の3分野です。
日商簿記検定
企業の経営活動を記録・計算・管理する簿記を理解していれば、財務諸表を読んで経営管理ができる能力が身につきます。日商簿記検定を取得することで、取引先の経営状況を理解することもでき、秘書に必要な情報収集能力を向上させることができます。
CBS(国際秘書資格)検定
日本語と英語で秘書業務を行う場合、取得していると有利なのがCBS(国際秘書)検定です。ビジネス実技とビジネス英語の試験があり、プライマリーに合格しなければ、ファイナルを受験することができません。また、ファイナル試験には面接もあります。
必要とされるスキル
秘書として勤めるには、社会人としてのビジネスマナーはもちろん、さまざまなスキルが必要となります。ここでは、秘書に求められるスキルの数々を解説します。
事務能力
秘書は、上司に代わってさまざまな事務処理を行わなければなりません。ビジネス文書の基本的なマナーを理解したうえで、書式に則り正式な文書が書けること、適切な管理を行う能力が必要です。
ビジネスマナー
トラブルを引き起こさないために、ビジネスマナーを身につける必要があります。秘書には、きめ細やかな心配り、丁寧なやり取り、事前準備などが要求されます。
コミュニケーション能力
社内外の情報を収集し、その内容を判断し、上司に正しく伝えるのも秘書の大切な役割のひとつです。コミュニケーション能力が高ければ、上司との意思疎通がスムーズになり、業務も円滑に進むでしょう。
情報収集能力
上司が本来の業務に集中できるよう、あらゆる情報を収集し、的確に対処することが大切です。会食先のリサーチでは、落ち着いて話しができる環境かだけではなく、相手の方の属性をもとに、その会食に適した会食先を探す必要があります。外国の方であれば、挑戦しやすい日本食などを提供しているお店を選ぶなど、臨機応変に対応ができるよう、普段からさまざまな情報にアンテナをはりめぐらせておくことが重要です。
パソコンスキル
上司の代わり、社内外へのメール対応やさまざまなデータのファイルを扱うため、基本的なパソコンスキルと知識も必要です。情報を適切に処理するために、必須のスキルといえるでしょう。
英語力・語学力は必要か
外資系企業やグローバル企業に秘書として勤める際、海外と頻繁にやり取りを行ったり、日本語が不慣れな上司の通訳を兼ねたりすることもあり、語学力は必要です。上司が英語を得意とする場合は、コミュニケーションのうえで英語は欠かせないため、日常会話はもちろん、高い英語力は強みになるでしょう。電話やメール、資料作成などを英語で行う場合は、実務経験やTOIEC850点以上の英語力が求められます。
また、日系企業に勤めている場合も、自社の海外進出・海外企業とのやり取りなどで、英語力が求められるケースもあるでしょう。英語力を磨いておけば、仕事の幅が広がる可能性があります。
秘書で年収を上げるためにできることとは?
秘書として勤めながら、年収を上げるためにできることは何があるでしょうか。ここでは、年収を上げる方法4つを解説していきます。
経験や実績を重ねる
現在の勤務先で秘書としての経験や実績を積み重ね、スキルアップすることが第一の方法です。突然年収が上がるということはありませんが、経験を積むことで秘書のスキルを磨きましょう。
専門知識・スキルを身につける
秘書として勤めると、ときには会社の顔として見られることもあります。会社についての基礎的な知識はもちろん、自社の製品の詳細や業界内における位置づけなども把握しておくことが大切です。
語学力をつける
海外の企業とのやり取り、電話や来客時の対応などで語学力が試される機会は多くあります。こうしたときに、問題なくコミュニケーションが取れることや通訳の能力があれば、年収アップを狙える可能性があります。
転職する
ひとつの会社で経験を積み、着実に年収アップを狙うという方法もありますが、転職して一気に年収を上げる方法もあります。前職より業務範囲が広がり、高いスキルを求められるような場合は、年収アップも期待できるでしょう。
まとめ
この記事では、秘書になりたいという方、秘書として勤めながら転職を検討している方に向けて、秘書の仕事内容や平均年収、年収を上げる方法などを解説しました。秘書として満足のいく仕事をしたい、着実な年収アップにつなげたいという場合は、マンパワーグループの転職サイトCAREECRE(キャリクル)がおすすめです。専任コンサルタントが、転職成功までマンツーマンでサポートしてくれます。有名企業との強いリレーションシップなども強みです。よりよい転職をご希望の方は、ぜひご相談ください。
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