金融業界への転職方法とは?
適性や転職成功のポイントもご紹介

金融 転職

転職希望者のなかには、より大幅なキャリアアップを目指して、金融業界への転職を検討されている方も多いのではないでしょうか。この記事では、金融業界への転職について、転職事情や適性など、さまざまな方面から解説します。金融業界でのキャリアプランにぜひ役立ててください。

金融業界への転職 メリットや働き方とは?

ここでは、金融業界に転職するメリットについて解説します。日系金融企業と外資系金融企業の違い、外資系金融企業の特徴についても説明します。

金融業界で働くメリット

金融業界は、参入障壁の高い業種のひとつです。新規参入が難しいことから、業界全体が安定し、継続した雇用と高い利益率を確保することが可能になります。そのため、高い給与や充実した福利厚生を整えることができます。

キャリアプラン

専門知識をすでに身につけている経験者であれば、そのスキルや経験を活かすことで、より大きな裁量で職務に臨むことや、より規模の大きい同業他社や上流の職種へのジョブチェンジやキャリアアップも期待できるでしょう。

業界未経験者でも、人事、法務、広報、マーケティング、ITなどの領域においては、前職の経験を活かして、キャリアを積むことも十分に可能です。また、保険販売におけるコンサルティング業務や販売代理店への教育業務など、新たな可能性を見出せる職種は複数あります。

外資系金融企業の特徴

外資系企業は金融業界に限らず、実力や成果を重視する傾向があります。成果を挙げられなければ、異動・解雇となるケースもあり、逆に若手が実力により、昇進しマネジメント職やタイトルホルダーとして活躍しているケースもあります。年棒制であっても、ベース給とインセンティブ給に分かれている場合も多く、実力次第でボーナスの額が大きく変動するのも外資系金融企業における特徴です。

金融業界への転職事情とは?

ここでは、金融業界への転職事情について解説します。金融業界への転職の参考にしてください。

金融業界の雇用者数

2010~2014年にかけては、減少傾向にあった雇用者数ですが、その後は増加傾向にあります。2018年12月では、雇用者数が158万人だったのに対して、2019年12月では、176万人に増加しています。

反面、マイナス金利が続き、業界全体が課題に直面していることを忘れてはいけません。増加傾向に安心せず、きちんと最新情報を確認するようにしましょう。

※参考:労働力調査 | 統計局ホームページ

金融業界の雇用傾向

信託銀行や地方銀行では、新規ビジネスへの参入や、事業拡大にともなう増員を目的とした求人が多いのが特徴です。一方メガバンクでは、候補者を厳選して採用する傾向にあります。

保険業界では、カウンターセールスの求人が増えており、未経験からでも応募しやすい求人が目立ちます。これらの背景は、来店型保険窓口が増えていることが、影響していると考えられます。

証券業界では、ネット証券が存在感を増すなか、投資銀行業務(投資銀行部門におけるファイナンス業務)などの職種が広がっています。また、最近では「フィンテック」と呼ばれる金融スタートアップ企業の存在感も増しています。AI開発やビッグデータ分析などの需要が拡大しているなか、データサイエンティストの必要性も高まっています。

金融業界出身者の転職傾向

金融業界で身につけた専門知識やスキルを活かし、同業界でのキャリアアップ採用を志す転職希望者が比較的多いです。選考の場でも、経験やスキルを活かせることをアピールし、面接官から高評価を受ける例もあります。特にM&A経験者やファンド出身者は、監査法人やコンサルティングファームなど、他業種からのニーズも高く、優遇される傾向にあります。

転職前にチェック!金融業界への適性とは?

転職活動の前に、自分が金融業界に適しているかどうか確かめてみましょう。ここでは、金融業界への適性について解説します。

上昇志向が強い

金融業界への適性として、まず挙げられるのが、上昇志向の強さです。主体的に学んでキャリアアップを目指したいという方には適した業界です。自らの専門知識を増やすことで、より高い目標を目指すこともできます。特に外資系金融企業では、実力や成果を重視する傾向にあるため、日系金融企業以上に上昇志向と主体性が求められます。

数字に強い・好き

数字に強い、数字が好きな人には金融業界は向いています。多額のお金をミスなく扱うだけでなく、多数の法律に則り複雑な計算に対応することもあります。数字に強いことはメリットです。

まじめ・几帳面

顧客の資産を扱うことも多く、たとえ1円であっても、間違いやミスが許されません。そのため、真面目な姿勢で業務に取り組める人や、仕事に対して几帳面な人が向いているでしょう。

責任感・正義感がある

金融業界では、顧客の資産だけでなく、顧客の個人情報も多く取り扱います。そのため、情報流出などに細心の注意を払わなければ、顧客だけでなく、世間の信頼も失うことになります。正義感をもって業務にあたることが求められます。

コミュニケーションスキルがある

上司や同僚とそつなくコミュニケーションが取れることはもちろん、顧客と接する機会も多くあります。コミュニケーションスキルは必須だといえるでしょう。

金融業界への転職におけるエージェント活用方法とは?

ここでは、金融業界への転職における、エージェントの活用方法について解説します。

エージェントの選び方

転職エージェントの選び方のポイントは、希望する業界の動向に詳しく、求人数を多く保有していることです。金融業界を目指すなら、その業界に特化したエージェントや企業との強いリレーションシップがあるエージェントを活用するとよいでしょう。また、求人数の多い転職エージェントも選択肢が広がるため、おすすめです。

定期的に連絡を取る

1~2週間に1度は、エージェントと連絡を取ることが理想です。情報のアップデートができていないと、転職先が決まったなどの誤解が起こる可能性もあるからです。レスポンスの速さもエージェントを活用した転職成功には欠かせません。紹介求人にすぐに応募できるよう、ベースとなる応募書類をあらかじめ準備しておくことも大切です。

また、エージェントを利用した転職では、担当するコンサルタントの力量による部分もあります。そのため、コンサルタントと合わないと感じたら、早めに担当者を変えてもらいましょう。

サポート体制のあるエージェント

転職活動に不安を覚えている方は、サポート体制が整っているエージェントを選びましょう。サポート体制が充実しているエージェントでは、エントリーシートや履歴書・職務経歴書の添削はもちろん、面接サポートなど、転職活動に必要なノウハウも教えてもらえます。転職活動に対する不安も少なくなり、自信をもって選考に臨めるでしょう。

金融業界への転職成功のポイントとは?

ここでは、金融業界への転職を成功させるポイントを解説します。

転職先の選び方

まずは、企業ごとの特徴をつかみましょう。金融業界といっても、業種はさまざまです。同じ銀行でもメガバンクや地方銀行、信託銀行などの違いがありますし、証券会社、保険会社、アセットマネジメント(資産運用会社)やファンド系など多くの業種が存在します。

営業系職種も、法人向けかリテール向けか、間接営業か直接販売かなど、同じ金融であっても、仕事内容が大きく異なります。志望先の企業や職種が、自分の転職の目的にマッチするかどうか、きちんと見極めるようにしましょう。業種ごとの特徴を把握し、各企業の求人から仕事内容をチェックしてみることをおすすめします。

転職エージェント

転職を成功させるには、転職エージェントや転職サイトの利用が効果的です。業界の内部事情や動向に詳しく、転職活動を全面的にサポートしてくれるので、活用するメリットは大いにあります。

※参考:マンパワーグループの転職サイトCAREECRE(キャリクル)では、専任のコンサルタントが、希望に合わせてきめ細やかなサポートをしてくれます。有名企業とのリレーションシップも強く、業界の最新情報なども把握しています。さらなるキャリアアップを目指したいという希望にも応えてくれるでしょう。

まとめ

金融業界は、健全な財務基盤を維持している企業が多く、ほかの業界と比較して、年収の相場も高いことから、多くの転職希望者が集まります。数字に強く、お客様の大切な情報や資産をお預かりしているという責任をもって職務に務めることができるのであれば、金融業界への転職を目指してみるとよいでしょう。

マンパワーグループの転職サイトCAREECRE(キャリクル)では、専任コンサルタントが転職成功までマンツーマンでサポートします。転職活動のノウハウを熟知しているので、安心して転職活動に取り組めるでしょう。ぜひご利用をご検討ください。

関連記事

コンサルタント 転職

未経験でコンサルタントに転職するには?仕事内容や必要スキルを解説

経理 資格

経理の資格とは?未経験者向けからキャリアアップに有利な資格までご紹介

経営企画 転職

経営企画への転職に役立つスキル・資格とは?仕事内容も詳しく解説