転職活動で避けては通れないのが「面接」です。選考プロセスの中で、最も緊張する場面ですが、緊張しすぎてしまうと自分らしさを発揮できず、不採用ともなれば悔いが残ってしまうでしょう。面接の日程は比較的直前に決定することも多く、準備期間がほとんどないこともあります。
そこで、この記事では前日からでも間に合う効率的な面接対策をご紹介します。面接の前日などの準備の際に参考にしてください。
面接の前日にできること
面接の前日にできることには、どのようなことがあるのでしょうか。ここでは、面接の前日にできることをご紹介します。
持ち物は前日に準備する
面接を受けるうえで、まず大切なのは持ち物の確認です。前日に忘れ物がないか確認することで、「忘れ物をしていない」という安心感が得られます。どのようなものを用意すればいいのかを確認しましょう。
A4書類が入る鞄とクリアファイル
面接の必需品は、履歴書や職務経歴書などの応募書類です。面接前日までに、それらがきちんと入るカバンと折れや傷付きを防止するクリアファイルを準備しましょう。
応募書類をビジネスバッグに直接入れると、折れ曲がったり皺ができたりします。また、A4サイズの鞄でないと、応募書類を余計に折ることになります。履歴書等の書類は2つ折りにして持参しましょう。折り目が多いと、見た目も悪く文字が読みにくくなります。応募先企業の担当者にしっかりと読んでもらうためにも、綺麗な状態を保ち面接に挑みましょう。
履歴書と職務経歴書など
応募企業に履歴書や職務経歴書をすでに提出していても、そのコピーを用意しましょう。
面接では提出した履歴書や職務経歴書の内容から、また、転職サイトを利用した場合はWebレジュメの内容について質問されることが多いです。応募書類に記載したことを覚えておかないと、別のことを回答してしまう可能性があります。応募企業ごとに内容を変えている場合、特に注意が必要です。
面接直前に読み返すために、必ず提出前にコピーや自身の控えをとっておきましょう。
求人票、会社案内など
求人票や会社案内を持っていくことで、面接をスムーズに進めることができます。忘れずに準備しましょう。
求人票や会社案内を面接直前に確認することで、企業がどのような人材を求めているのかを改めて確認することができます。面接の際、回答を用意していない質問をされた際に、企業が求める人材であることをアピールすることができるか否かで、合否は大きく変わります。
また、面接は企業のことを知るチャンスです。疑問があれば求人票に書き込んでおき、面接時に逆質問に利用するといいでしょう。
筆記用具
適正テストや筆記試験がある場合、面接時に必要な筆記用具が指定されることが多いです。しかし、応募企業から筆記用具の持参を指定されない場合も、筆記用具は常に用意しておきましょう。
アンケートの記入や個人情報取り扱いの書類など、面接時に筆記用具が必要になる場面が度々訪れます。筆記用具がなく、先方に借りることなどがないようにするべきです。
また、次の面接日程について相談されることもあるので、スケジュール帳やメモ帳も一緒に準備しておきましょう。
早めの到着を心がける
面接に遅れるのは言語道断です。面接会場には、早めに到着するように心がけましょう。
面接が早朝の場合、寝坊は厳禁なので、当日に着る予定のスーツやシャツは前日に準備をして、着替えをスムーズにできるようにしておきましょう。気持ちも万全になります。
面接会場の近隣についてよく知らない場合は、交通機関の遅延などで時間に遅れないように、早めに到着するようにしましょう。しかし、あまりに早い訪問は先方を困らせてしまいます。早く辿り着いたとしても、訪問は5分程度前を心がけましょう。
質問の回答例を考える
面接で想定される質問について、あらかじめ回答方法を考えておきましょう。ここでは、面接でどのような質問を受けるかについて解説します。
どの企業でも確認される質問
面接でどのような質問がくるのかは、企業によって異なります。しかし、どの企業においても、かなりの確率で聞かれる質問があります。それは、志望動機、転職理由、自己PRです。これらの質問の回答をあらかじめ考えておけば、面接時に焦らずに対応することができるでしょう。
オーソドックスな質問については、前日までに必ず準備しておくことをおすすめします。さらに、志望動機や転職理由に矛盾がないか、自己PRを端的に伝えられるかも確認して、スムーズに回答ができるようにしておきましょう。また、複数の企業へ応募する場合は、企業ごとにカスタマイズして使えるように、ベーシックな回答をひとつ用意しておくと、準備の期間を短縮することができます。
自身の応募資料から予想できる質問
職務経歴書の内容から、質問を想定することも可能です。面接官がどのような点を見ているのかを理解して、回答を用意しておくといいでしょう。
面接官は、興味本位で質問をするわけではありません。これまでの経験や資格を、どのように会社で活かしてくれるのかを聞きたいと考えています。面接前日までに、好印象を与えられる回答を考えておくようにしましょう。
企業側からの質問を事前に予想し、応対できるように対策する
面接時によく聞かれる質問について考えておきましょう。予測するコツは、過去、現在、未来の自分について考えることです。以下で、代表的な質問をご紹介します。
現在
・あなたの強み、弱み
・これまでの経験を活かすことができるか
・応募企業の魅力、他の企業ではなく、なぜその企業なのか
過去
・これまでに最も苦労した経験と、それをどのように解決したか、また、何を学んだか
・なんらかの行動をとった背景、自ら働きかけて何かを改善したこと、決断の理由など
未来
・困難な状況においても、根気強く最後までやり遂げることができるか
・今後のキャリアビジョン、チャレンジしてみたい職域など
・これから実現したい夢や目標について
以上の質問例を参考にして、好印象を与える対応をできるようにしておきましょう。
逆質問を考える
面接の最後に聞かれるのが「最後に質問はありますか」という質問です。入社後のイメージを膨らませる質問で、好印象を与えましょう。
逆質問で好印象を与える質問は、例えばこのような内容です。
・〇〇部門に配属される場合、最初はどのような仕事を任せていただけるのでしょうか。
・貴社と競合他社との違いを私は〇〇と感じていますが、貴社はどのようにお考えでしょうか
・貴社で採用していただけるとしたら、今後の心構えや、さらに研鑽が必要なことがあれば教えてください。
これらは自身のやる気を見せやすい回答例です。参考にして自己アピールにつなげられるようにしてください。
面接直前にできること
面接直前でも、ギリギリまで面接のための準備をすることは可能です。ここでは面接直前にできることをご紹介します。
心を落ち着かせる方法
緊張したまま面接に臨むと、面接官には「自信がない人」「コミュニケーションが苦手な人」「何か後ろめたいことがある人」のように見えてしまいます。できるだけ心を落ち着かせてから面接に臨みましょう。
心を落ち着かせる方法としては、前述した「前日までに持ち物や回答例を準備しておく」ことが有効です。また、家を出てから面接会場に辿り着くまでの流れをルーティン化しておくことで、気持ちを落ち着かせることができます。
明るい表情を意識する
面接を受けるときに、明るい表情を作ることは非常に重要です。明るい表情を作るだけで、面接官への印象が向上するだけでなく、落ち着いた気持ちで面接に臨めます。前日までに明るい表情を意識できるように、鏡で練習しておくといいでしょう。
とはいえ、面接中ずっと笑顔でいると「話を聞いていないのではないか」と不信感を持たれてしまいます。面接官の話を聞く時は真摯な表情で、適宜相槌を取るなど、メリハリをつけるようにしましょう。
まとめ
面接は前日から準備することで、忘れ物を防ぐだけでなく、気持ちも落ち着かせて臨むことができます。「まだ1日ある」と油断せずに、前日にしっかり準備するようにして不安をなくしましょう。
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