転職成功バイブル

転職フェアとは、大手企業から地元の中小企業にいたるまで、求人募集をしたい企業が会場に集結して、自社ブースにて会社説明を行うイベントのことです。商工会議所が主催のフェアから、転職エージェントが主催する大規模のフェアなどがあります。

直接企業の話しを聞いたり、人事担当者などとコミュニケーションが取れるため、転職希望者にメリットが大きいイベントです。一度に多くの企業から情報を収集できる点も魅力です。

中途採用は通年行われていますので、転職フェアも小規模なものを含めると、週末を中心に全国各地で数多く開催されています。特に4月と10月の入社に向けて、採用活動が盛んになります。そのため、転職フェアは企業のニーズに合わせて開催されます。3月と9月は、企業の参加数、来場者数がともに増える時期となります。

転職フェアといっても、さまざまな種類があります。ここでは、転職フェアの種類について解説します。

大手人材企業が運営する転職フェア

大手人材企業や転職サイトが主催して開催される転職フェアは、出展企業が多いという特徴があります。時間をうまく活用すれば、多くの企業に関する情報を得られるのがメリットです。「多くの企業について知りたい」という転職希望者に合ったフェアといえるでしょう。

業界別の専門性の高い転職フェア

業界別で開催される専門性の高い転職フェアは、エンジニアなどを募集しているIT企業や、外資系企業・グローバル企業といった、海外で活躍できる機会を設けている企業などが多く出展します。職種別で募集をしている企業もあり、資格を活かしたり、同業でのキャリアアップを目指す方に向いています。

ターゲットを絞ったユニークな転職フェア

女性のキャリアデザインにフォーカスした転職フェアや、Uターン・Iターンなど、ターゲットや勤務地を絞って開催される転職フェアがあります。また、IT業界に特化したバーチャル転職フェアもありますので、自身の希望に合った転職フェアに行ってみましょう。

ここでは、転職フェアに行くメリットについて解説します。

プロに転職相談ができたり、セミナーに参加できたりする

転職フェアでは、無料でプロに転職相談ができるスペースが設けられていることが多く、気軽に相談ができます。また、転職フェアでしか受講できないセミナーや、フェア内のイベントに参加できるというメリットがあります。

転職へのモチベーションが上がる

転職フェアの参加者は、全員が転職希望者や出展している企業の関係者です。周囲の熱気で、転職に対するモチベーションも上がります。転職活動がうまくいかず、やる気を失いかけている方にも、転職フェアはおすすめです。

企業によっては、書類選考や一次面接が免除される

企業によっては、転職フェアに参加された方向けに、書類選考や一次面接が免除されたり、特別選考を案内される場合もあります。すべての企業に当てはまるわけではありませんが、選考の過程が短縮できる可能性を秘めていることも、応募者にとって大きなメリットです。

ここでは、転職フェアで実践しておきたいことについて解説します。

興味のなかった企業ものぞいてみる

転職フェアでは、多くの企業の情報を得ることができます。折角なので、これまで興味のなかった企業ものぞいてみましょう。思いきって新規開拓をしてみると、予期せぬ企業が見つかることもあります。企業側もできるだけ多くの人に来て欲しいと考えていますので、真摯に対応してくれるはずです。

できるだけたくさんのブースを回る

転職フェアは、一度参加すると多くの情報が手に入る利点があります。しかし、その恩恵を受けるには、できる限り多くのブースを回って情報収集をしなくてはなりません。声をかけられるのを待つのではなく、積極的にブースを回って情報を収集しましょう。

面接の練習と思って、多くの採用担当者と話す

転職フェアには、基本的に人事の採用担当者が来ています。通常の採用では、書類選考を通過しない限り、担当者と直接話す機会はありません。ここでは、面接の練習と思って、できるだけ多くの担当者と話しをしましょう。HPやパンフレットだけではわからなかった点も質問できますし、会社の雰囲気などもわかります。

転職フェアを有意義なものにするために、そのポイントについて解説します。参加する前にしっかり準備しましょう。

転職サイトへ事前登録をしておく

フェアを主催する転職サイトへ事前登録をしておくと、当日の入場がスムーズになります。また、企業でエントリーシートの提出を求められた際にも、事前登録をしておくと、その場で書く手間を省けます。QUOカードなどの来場特典を受け取れることもありますし、後日企業からスカウトメールが届くこともあります。

リクルートスーツ＆ビジネスシューズで行く

多くの転職フェアでは、服装は自由と書かれていますが、来場者のほとんどはスーツにビジネスシューズで参加します。ビジネスパーソンとしての自覚をもち、当日はリクルートスーツとビジネスシューズで参加しましょう。企業側にとって、参加者の印象は残るものと考え、身なりを整えて臨みましょう。

履歴書・職務経歴書を持参する

転職フェアによっては、採用担当者と個別面談ができるブースが設置されています。そこでは、企業側の話しを聞くことはもちろん、自身の話しをすることもできます。すぐ対応できるように、作成済みの履歴書や職務経歴書を持参しましょう。複数企業との間で話しが進む場合に備えて、履歴書と職務経歴書は複数持参するとよいです。

その場で書き足すことも考えられるため、筆記用具も持参しましょう。

企業への質問を複数用意しておく

転職フェアに参加する目的は、多くの企業から情報を得ることです。その目的を達成するためにも、企業への質問を複数用意しておきましょう。不明点をはっきりさせることで、転職への意欲がより高まりますし、これまでは知らなかった企業への興味が高まったりもします。質問に対する回答はメモをとって、内容を忘れないようにしましょう。

転職フェアは、大手人材企業や転職サイトが主催のものから、業界やターゲットを絞ったものもあり、転職活動中の情報収集に最適の場所です。多くの新しい情報を得られたり、企業担当者と直接話しができるチャンスです。積極的にブースを回りましょう。ほかの転職希望者が集まる場に参加することで、会場の刺激をうけ、より一層前向きに転職活動を進めることができるでしょう。

転職活動を有利に進めるには、転職フェアに参加するほかに、エージェントを活用することもおすすめです。CAREECRE（キャリクル）では、専任のコンサルタントが転職成功までマンツーマンで対応し、履歴書や職務経歴書の書き方から面接対策などのサポートを行っています。

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