キャリアカウンセリングとは?
期待できる効果や受ける際の注意点も解説

キャリアカウンセリング

転職や今後のキャリアプランを考え始めた際に、自身の適性・適職を知りたいと思い、キャリアカウンセリングを利用する人は少なくありません。ここでは、キャリアカウンセリングとは何か、カウンセリングを受けることで期待できる効果から、カウンセリングを受けるために必要なことなどを解説していますので、ぜひ参考にしてください。

キャリアカウンセリングとは?

キャリアカウンセリングとは、個人のキャリア形成を支援するために行われるカウンセリングのことです。カウンセラーは、相談者の話しを聞き、内容に応じて適切な助言を行います。終身雇用の見直しや働き方改革など、労働環境に大きな変化がある現在では、厚生労働省もキャリア相談ができる場の必要性を提唱しています。

※参考:キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント  厚生労働省

キャリアや仕事についての相談ができる場

キャリアカウンセリングは、就職や転職、現在の仕事・昇進などに限定されるものではなく、キャリアや仕事、それらにまつわる悩みや生き方などを気軽に相談できる場として必要とされています。終身雇用で定年まで働くことが当然とされていた従来とは異なり、雇用形態も働き方も多様化しています。転職は一般化し、自身の働き方に疑問をもつ人も増え始めました。

キャリアとは?

そもそもキャリアとは、「経歴」という意味で解釈されることが多いですが、キャリアが意味するものは、単なる仕事上の経験だけではありません。学歴・職歴・知識・スキル・人間性など、多岐にわたる人生の経験値を含めてキャリアといいます。

キャリアカウンセリングでよくある相談例

キャリアカウンセリングの場では、現在の仕事に対する悩みから転職活動のポイントまで、幅広い相談が寄せられています。なかでも多い相談例は、以下のとおりです。

今の仕事が自分にあっているのかわからない
今の仕事をこのまま続けてよいのか悩んでいる
自分にはどんな仕事が向いているのかわからない
出産・子育てで、キャリアに空白ができることに不安を感じる
転職したいが、何から始めればよいかわからない
履歴書や職務経歴書の書き方を教えてほしい
希望の仕事に就くために、必要なスキルやアピールポイントを教えてほしい

キャリアカウンセリングで期待できる効果

キャリアカウンセリングを受けることで、自己の理解が深まり、就職・転職を含めたキャリアプランの作成ができるなど、さまざまな効果が期待できます。

自己や職業に関しての理解が深まる

キャリアカウンセリングを受けることで、自己の理解を深めることができます。カウンセラーに話しを聞いてもらい、客観的な指摘を受けることで、自分では気づかなかった点や課題を明確にすることができます。自分にはどんな適性があるのか、伸ばすべきスキルは何か、どのような仕事が向いているのかなどについても、しっかりと把握できるようになります。

キャリアプランを作成できる

これまでのキャリアや仕事におけるさまざまな悩みや不安を話すことで、自身のキャリアの棚卸しができたり、価値観を整理することができます。また、カウンセリングをとおして、悩みや不安が解消されることも期待できます。今後の方向性を決定し目標を立てることで、自身の希望にあわせたキャリアプランを作成することができます。

就職や転職に向けた準備ができる

カウンセリングをとおして、就職や転職に向けての具体的な話し合いに発展すれば、応募先企業の選択や求職活動における支援などを受けることも可能です。就職や転職を迷っている段階であれば、不安や不満を解消するためにはどうしたらよいのか、自身の希望や理想が実現できるものなのかなどについても相談ができます。

休職などに関する相談ができる

産休や育休の取得など、休職に関する相談も可能です。休職した後の復帰方法、復帰する際に気をつける点、復帰後のキャリア形成などについても、具体的なアドバイスをもらえます。また、心理的負担の大きい悩みを抱えている人は、カウンセラーに相談することで、休職という選択を見出すこともあります。

キャリアカウンセリングが必要とされる背景

雇用環境や個人の考え方の変化から、働き方の多様化が進んでいます。キャリアカウンセリングでは、個人の適性や経験にもとづき、適切な職業選択などを含めて、今後の方向性を多角的な視点から助言を受けることが可能です。

雇用環境の大きな変化

ここ30年の日本の雇用環境の変化によって、自律的にキャリアを築き上げ、継続的にスキルを向上していく必要性が高まっています。従来の日本では、新卒で入社した会社に定年まで勤める終身雇用や、社歴の長さで役職や給与が決まる年功序列という制度がありました。しかし、1991年のバブル景気の崩壊や2008年のリーマン・ショックなどによる経済不況を経て、これまでの慣行制度が崩れ、多様な働き方が注目されるようになりました。

個人の考え方の変化

雇用環境の変化にともない、個人の考え方にも変化が生まれました。これまでは、ひとつの会社で昇進や昇給を目指すという考えが主流でしたが、現在ではさまざまな価値観のもと職業の選択が可能になっています。政府が推奨するワークライフバランスの見直しにより、余暇や人生も充実させたい、自らの生活スタイルにあわせて仕事を選びたいという人が増え、キャリアカウンセリングが求められるようになりました。

キャリアカウンセリングを受ける方法

キャリアカウンセリングを受ける方法としては、キャリアカウンセリングを実施している機関にて、対面、オンライン、電話など受けることができます。ここでは、無料カウンセリングと有料カウンセリングについてご紹介します。

無料のキャリアカウンセリングを受ける

無料でキャリアカウンセリングを受けられる機関がいくつかあります。若年層や女性向け、正社員に特化したものなど、機関によって専門分野が異なります。無料ですが、有資格者や経験豊富なカウンセラーが対応してくれることも多いため、安心して利用することができます。無料のキャリアカウンセリングを受けられる機関は以下のとおりです。

ハローワーク・ジョブカフェのような公的機関
キャリアカウンセリングを行うNPO・職業関連機関
人材紹介会社や人材派遣会社のような民間機関

有料のキャリアカウンセリングを受ける

有料のキャリアカウンセリングとして、キャリアカウンセリングルーム、キャリアコンサルタント事務所などが全国展開されています。国家資格のあるキャリアコンサルタントが対応してくれるため、安心して相談することができます。

キャリアカウンセリングを受ける際の注意点

キャリアカウンセリングを受ける際には、上手に話さなくてはいけないと構える必要はありません。ただ、キャリアカウンセリングの時間は限られていますので、事前にできる準備についてご紹介します。

履歴書・職務経歴書を準備しておく

時間を有効に活用するため、履歴書や職務経歴書を準備し、相談内容をまとめておくとよいでしょう。相談する機関や相手にもよりますが、キャリアカウンセリングが行われる時間は決められていることが多いです。

将来の自分を思い描き相談する

自分はどんな仕事や生活がしたいのかなど、将来の自分を思い描いたうえで、カウンセラーに相談しましょう。遠い将来だけに関わらず、直近の就職や転職、仕事における悩みなどの相談にも対応してもらえます。

カウンセラーと合わない場合は変更してもらう

カウンセラーとの相性があわない場合もあります。キャリアカウンセリングを受けてみて、話しが噛み合わない、自分のことを理解してもらえていない、などと感じた場合は、カウンセラーの変更を検討する選択もあります。

まとめ

キャリアカウンセリングは、個人のキャリア形成を支援するために行われるカウンセリングです。近年では、雇用環境が大きく変化し、多様な働き方が注目されるようになったため、個人のキャリアについての不安や悩みを抱える人が増えています。キャリアカウンセリングを受けることで、不安や悩みが解消され、自分のキャリアの方向性を見出せる可能性があります。

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