転職に成功するために身につけたい
セルフコンパッション

転職に成功するために身につけたいセルフコンパッション


あなたは、絶対に失敗しない転職の方法があるとすれば、知りたいと思いませんか?

なぜ自分は転職をしたいのか、どうやって転職先を探せばいいのか、転職活動はどうすればいいのか、会社を問題なくやめるにはどうしたらよいかなど、悩みは果てしなくある気がしているかもしれません。

結局、面倒になって転職をあきらめる方もいることでしょう。

しかし、こんな時に、いかなる事態が生じても微動だにしない状態にあれば、そもそも失敗という概念すらなくなり、気持ちも楽になり、結果的に成功率も高まります。

その状態をあなたにもたらすものがセルフコンパッションです。

ここでは、セルフコンパッションについて簡単に解説し、セルフコンパッションを身につける方法を紹介します。

これを読むことで、あなたは、感情に支配されて行動が活発になったり反対に落ち込んだりすることが少なくなり、落ち着いて物事に対処出来るようになります。

そんなあなたが、面接で高い評価を得られることも当然の結果なので、転職活動にも役に立つのです。

セルフコンパッションとは

セルフコンパッションは2011年にテキサス大学のクリスティン・ネフ博士が「Self-Compassion」を出版したことで注目されています。

Compassionとは「慈しみ」とか「思いやり」という意味ですので、セルフコンパッションを平たく言うと、「自分を慈しむこと」になります。

クリスティン博士はセルフコンパッションを構成しているものとして、以下の3点をあげています。

・自分への優しさ
・一般的な人間性
・マインドフルネス

しかし、セルフコンパッションという言葉を持ち出すまでもなく、私たち日本人は、「自分を大事にする」という言葉で、すでに十分理解する素地があります。

これと同じことを、自分に対して優しく行なう事が、自分への優しさに他なりません。

一般的な人間性とは、失敗や不幸があった時に、自分も他の人間も同じように苦しんだりすることを理解することです。

ブッダは、子供を病気で亡くし悲しみに打ちひしがれている母親が来た時に、「村へ行って、同じような不幸がなかった家を探して見なさい」と説きました。

そして、母親は村の家を一軒一軒まわり、どの家でも、同じような不幸があったことを知りなぐさめられました。

マインドフルネスは、最近ブームにもなっていますが、簡単に言うと、自分の呼吸に意識を集中して、それ以外の騒音を遮断することです。

これにより、心は落ち着きを取り戻し、大事な本質を見失うことなく集中できるようになります。

セルフコンパッションを身につける方法

さて、これほど価値があるセルフコンパッションですが、どうやって身につけたらいいのでしょうか。

実際にやってみるとわかりますが、上記の3要素を身につけるのは意外と難しい面があります。

転職の契機となったものが実は人間関係であるのに、そう思いたくないので、自分にも隠している場合もあります。

個人差があると思いますが、一番の障害は、自尊心です。

特に長い間、自分のアイデンティティを確認する手段として、「成功」とか「他人との比較」を基準にしていた場合、セルフコンパッションが何か生ぬるい手段のように思ってしまうかもしれません。

それは敵対していた人同士が、突然、すべてを洗い流して友達になるぐらいの変化であるからです。

また、ちょっと放っておくと、すぐに白黒つけるとか、優劣を判断するとかの思考に陥ってしまいます。

難しいトレーニングですが、まずは、自尊心を捨てられない自分をも他者として理解し、慈しんであげることから始めます。

自尊心を持つことが悪いのではありません。

しかし、自尊心が常に自分に自信を持ち、それを証明し続けなければならない状態を作りだしやすく、そのことが弊害を生むのです。

自信がなければ、他人に対して優位性を示せないと考えている限り、その自信は必ず崩れる時がくるからです。

その時、自信を失い自尊心を傷つけられた心は非常にもろいものです。

そこで、友達が不要な自尊心のために、生きづらかったり他人と衝突ばかりしたりしていたら、どのようにアドバイスするか考えてみてください。

そして、一番の友達である自分にも同じように接するということが、セルフコンパッションなのです。

あなたが優秀であればあるほど、自尊心が邪魔をして、あなたの評価を下げている可能性が高いと思えます。

このような状態であるあなたは、自分は人とは違うと思いたがりますが、その思考もまた「一般的な人間性」でもあることに気づかなければなりません。

方法としては、まずは、他人を思いやることから始めます。

すでにそこが出来ている人は、それを自分に向けるだけです。

これは相乗効果を生み、自分を思いやることができれば、さらに他人を思いやることが出来るようになります。

単純に考えても、こうした取り組みが人間関係に良い影響を与えることは容易に想像できると思います。

あなたが良い人間関係を築ける人かどうかは、ちょっと会っただけでも敏感に察知されます。

ロシアのことわざにも、「賢い人間とはちょっと話しただけでもおもしろい」というものがあります。

これが転職活動に大きく影響するのも自明のことではないでしょうか。

お勧めはブログや日記を書くこと

人間の脳は1分間に2000語ぐらいの単語で会話をしているそうです。

作家やブロガーは、それらの言葉を少しでも拾おうとしますが、おそらく脳内で会話している全体の1%も拾えていないのではないでしょうか。

まして、ブログや日記を書かない人の方が多いので、その状態であると、言葉の噴出先がなく、脳内においてあたかもモンスターのような状態になり、それがストレスになっていると思います。

しかし、幸いなことに、そのような脳内の状態は」小説や映画などで、自分の感じていること思っていることに近い状態が疑似体験できるために救われているのです。

よく言われることですが、「青い空」というものは存在しません。

「空は青い」という観念があって初めて、「青い空」が認識されるという順序です。

自分に優しくすることも、同様に、当たり前にできることではありません。

そのためには、自分なりの自分との会話のツールや場所を用意する必要があります。

それは、自分と言う親友と語り合うための、特別な場所でなければなりません。

私のお勧めは、ブログか日記をつけることです。

ブログの語源は、Web Logですので、Web上の日記ととらえれば、公開しなくても問題ありません。

ブログでなくても、クラウド上に保存できるものを利用すれば、無理なく自分との対話日記がつけられるのではないでしょうか。

ノートでもいいですが、三日坊主にならないためには、あまり構えないことも大事です。

そのため、スマホでも簡単にできる方法として、ブログを推薦します。

形式ですが、おおまかに3つのパターンがあるかと思います。

1.自分を別人格として扱って実際にやり取りする形式

友達に語りかけるように書いて、その返事も書くというやり方です。

自分と言う友達に名前もつけましょう。

ちょっと都市伝説的ですが、フリーアドレスを別に作って、実際にメールのやり取りをしてもいいかもしれません。

一見、奇抜に思える方法ですが、もっとも続けやすいのではないかと思います。

演劇をやった方には理解しやすいと思いますが、別な人格の役者になればいいわけです。

2.別人格として観た自分に、自分から語りかける

おそらく、一番入りやすい形式ですが、対話方式でないぶん継続性からみるとやや落ちる方法だと思います。

成功率が高いと思われる方法ですが,始めは自分との距離を少しとったほうがいいと思います。

たとえば、10年前の自分にアドバイスをすることを想定してみてください。

10年という時間と、過去の状態や結果から、いろんなアドバイスをすることができると思います。

あなたは10年前の自分を他人としてみることができるので、その他人である自分に優しさと思いやりをもって語りかけてみてください。

この時、決して批判をしてはいけません。

これを行うことで、10年前の自分が心を開いてくることに気づくはずです。

3.別人格として観た自分が、思いのたけをぶちまける形式

不平、不満、夢、希望など荒削りな状態で、感情をそのまま書きなぐる方法です。

この方法で、自分を客観的にとらえて冷静に自分を観ることができるようになると思います。

初めはこの形で入って、1.2.の要素を取り入れていくとうまくいくような気がします。

いずれの方法をとっても、ポイントは「自分に優しくすること」です。

勇気をもって、自分の嫌な点や駄目な点も認めてあげましょう。

こうして自分と付き合うことによって、対人関係に大きな変化が起こり、それは転職活動にも良い影響を与えることでしょう。

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