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ロジカルシンキングのすべてをご紹介

ロジカルシンキングとは

ビジネス上の効率的な課題解決のために、ロジカルシンキングを身につけたいと考えている方も多いでしょう。

この記事では、ロジカルシンキングをどのように身につけたらよいかを解説します。ロジカルシンキングの具体的な手法や効果をぜひビジネスに役立ててください。

ロジカルシンキングとは?

ロジカルシンキングは「論理的思考」と和訳され、筋道を立てて、課題を解決していくというアプローチのことです。複雑に絡まり合った問題を細かく分解し、整理して考えることで、物事を深く理解し、適切な解決法を探ることを目的とします。さらにロジカルシンキングは、自分の思考を相手にわかりやすく伝えるためにも有効なスキルです。

ロジカルシンキングの意味

ロジカルシンキングには、大きく分けてふたつの意味があります。ひとつは、物事の因果関係の把握です。たとえば、「小学校で運動会が開催された」ために「小学校に近いコンビニでおにぎりがたくさん売れた」などと思考する方法です。

もうひとつは、全体を部分の要素に分解して考えるアプローチです。たとえば、売上げの向上を図る際に、売上げは「客単価×客数」による計算である点に着目して、客単価を向上させる施策と客数を向上させる施策を検討するといった考え方です。

ロジカルシンキングのメリットとは?

ここでは、ロジカルシンキングをスキルとして身につけることによるメリットを解説します。

問題に対する分析力が高まる

世の中の現象は複雑に絡まり合っています。結果に対する原因の因果関係が不明なことも珍しくありません。そうした場合にも、ロジカルシンキングの手法を使えば、現象を個々の要素に分解して分析することが可能です。分解した要素と要素の間の因果関係を見極められれば、問題に対して適切な判断を下すことができるようになります。

問題解決力や提案力が高まる

目の前にある問題に対して、ロジカルシンキングを使ってアプローチすることにより、発生した問題の原因を見定められるようになります。問題解決の第一歩は、まず問題の根本的な原因を探り出すことにあります。

また、自分の意見や提案を通すためには、筋道を立てて説明することが大切です。ロジカルシンキングを用いることで、わかりやすく説得力のある提案が行えるようになります。周りの人たちの立場や関係も考慮しながら思考することができるので、軋轢を生むこともありません。

このように、ロジカルシンキングを身につけることは、問題解決能力や提案力の向上につながります。

コミュニケーション能力や生産性が高まる

適切なコミュニケーションのためには、相手の意向を正確に把握するスキルと、自分の考えをわかりやすく伝える能力の双方が必要です。ふたつの能力のいずれも向上させることのできるロジカルシンキングは、コミュニケーション能力を高めるためにも有用です。円滑なやり取りで無駄を省くこともできるので、生産性も向上します。

ロジカルシンキングのデメリットとは?

ロジカルシンキングは、これさえ身につければ、すべてがうまくいくという万能のツールではありません。ここでは、ロジカルシンキングのデメリットを解説します。

「前提」や「根拠」が正しいかどうかの判断はできない

ロジカルシンキングは、そもそもの「前提」や「根拠」が間違っていたり、曖昧であったりすると、正しい結論を得ることができません。ロジカルシンキング自体は演繹(えんえき)法や帰納法を用いた論理的な推論方法となります。前提や根拠が正しいかを判断するものではないことに注意しましょう。

「事実」や論理展開の「切り口」が無数に存在する

ある現象に影響を与えたと思われる原因は無数に存在します。ロジカルシンキングでは、数ある要素から特定のものを抜き出して検討を加えます。そこには、どうしても分析をする人間の考えが含まれるため、完全に客観的な判断をくだすことは不可能です。

また、ロジカルシンキングは、ある前提のうえに推論を積み重ねていく手法であるため、ある種の思考の飛躍が必要なイノベーションやクリエイティブな発想には不向きです。

過去同様に、今後も因果関係が成立するとは限らない

ロジカルシンキングでは、ある物事を発生させた原因を特定して、過去の経験則などを用いながら問題解決の方法を探ります。しかし、過去に成立していた因果関係は、現在や未来においても常に成立するとは限りません。

環境の変化によって、因果関係の枠組みが壊れてしまうと、論理的に正しかったはずの推論が妥当ではなくなってしまう場合があります。

意思決定には使えない

ロジカルシンキングは、複雑な問題を単純化し、分析を加え、意思決定の材料を得るための思考法のひとつにすぎません。そのため、ロジカルシンキングで意思決定そのものは行えません。意思決定は、決定権者が自らの経験や見識に基づいて行わなければならないのです。

ロジカルシンキングの手法とは?

ここからは、ロジカルシンキングを具体的にどのように行うかを解説します。

演繹法

演繹(えんえき)法とは、普遍的な定説や、与えられた大前提に物事をあてはめて結論を下す論理展開手法です。「サポート期限の切れたOSの継続利用は危険」という前提を「Winodws7のサポート期限は2020年1月」という事実にあてはめると「Windows7を2020年1月以降に使い続けることは危険」という結論が得られます。

前提と観測された事実が正しければ、明快で説得力の強い結論が得られますが、前提や事実の認定に誤りがあると、得られる結論も誤ったものになりがちです。

帰納法

帰納法とは、ある具体例から一般的な法則を導き出す手法です。取引先企業への聞き取りの結果、商品Aと商品Bを比較して、商品Aのほうが満足度が高かった場合、「商品Aのほうが顧客満足度の高い商品だ」という結論が得られます。

この場合、聞き取りを行った企業の数が少なかったり、地域や業種などがサンプルとして偏っていた場合は、導き出された結論が普遍性を欠いていたり、偏った結論になったりする可能性があります。

ロジカルシンキングのフレームワークとは?

ここでは、ロジカルシンキングを行うにあたって、具体的にどのように思考を進めていくのか、いくつかのフレームワークをご紹介します。

MECE

MECEは、「Mutually(お互いに) Exclusive(重複せず) Collectively(全体に) Exhaustive(漏れがない)」の頭文字をとったもので、「ミーシー」と読み、「モレなく、ダブリなく」を意味します。物事を検討する際に見落としや検討のモレがあると、正しい結論を導けなくなり、ダブリがあると何度も同じことを考えてしまうため、効率が悪くなります。

ロジカルシンキングを行うときには、MECEを意識することで、確度の高い推論を効率よく組み立てられるようになります。

ピラミッドストラクチャー

ピラミッドストラクチャーとは、名前のとおり、ピラミッド構造で結論を導き出す考え方です。複数のデータや事実から根拠を導き、根拠を組み合わせて結論や主張を組み立てていきます。事実を基に結論を導く考え方であるため、ピラミッドストラクチャーは、帰納法で物事を考える際に有効に働きます。

ロジックツリー

ロジックツリーは、全体を部分に分解して検討するために用いられます。ひとつの現象を説明するために、要因ごとに分解して検討を加えていく図式が、木の枝が伸びて分かれていくように見えることから、この名前がつけられています。ロジックツリーの手法を用いると、問題を深掘りして考えられたり、不要な検討をする労力が減ったりするメリットがあります。

ロジックツリーを図式に表すと、一見してピラミッドストラクチャーとよく似たものになります。しかし、ロジックツリーとピラミッドストラクチャーでは、情報の流れが逆です。ロジックツリーは、問題を引き起こしている要因を探り出したり、解決法を策定したりする際に利用されます。

ロジカルシンキングのトレーニング方法とは?

ここでは、ロジカルシンキングをスキルとして身につけるためには、どのようなトレーニング方法が有効であるかを解説します。

フレームワークを使用した、思考やセルフディベート

ロジカルシンキングを身につけるためには、まず実践が有効です。自分で立てた仮説に対して、別の視点や立場から批判を加えるセルフディベートによって、より客観的なものの見方が身につきます。

また、MECEやピラミッドストラクチャー、ロジックツリーといったフレームワークに、解決すべき課題をあてはめて考えることを日常的に行うのも有効です。フレームワークを習熟でき、論理的な考え方が身につきます。

メールや報告書で論理展開の手法を鍛える

日々何気なく行っているメールや報告書の作成も、論理的思考力のトレーニングとして利用できます。

ミーティング開催のメールを送る際にも「なぜ、実際に顔を合わせてミーティングをする必要があるのか」、「なぜ、その日その時間に集まる必要があるのか」など、さまざまな意思決定の要素があるでしょう。こうした要素に、自分で帰納法的に論理を組み立てる習慣をつけることで、論理的思考を身につけられます。

ロジカルシンキングの具体的な活用方法とは?

ロジカルシンキングは、ビジネスシーンでどのように活用できるのでしょうか。ここではロジカルシンキングの具体的な活用方法を解説します。

仮説~情報収集・分析により仮説を検証

問題に対して正しい解決法を立てるためには、「どうすれば解決できるのか」などの仮説を立てるプロセスが欠かせません。ロジカルシンキングを用い、立てた仮説に対する論点のひとつひとつに対して、正しいか否かを判断します。必要に応じて仮説に修正を加えていく過程で、仮説をより確度の高いものに磨き上げられます。

問題の原因を見極めて結論を出す

何が原因となって問題が起こっているのかを明らかにするプロセスにも、ロジカルシンキングは有効です。ひとつの現象は、多くの場合、単一の要因によって起こっているわけではなく、さまざまな要因が複雑に絡まり合っています。ロジカルシンキングを用いて原因を要素ごとに細分化し、深掘りして考えることで、より正確に問題の原因を把握できるようになります。

ロジカルシンキングを学べる入門書をご紹介!

ここでロジカルシンキングをより深く学ぶための2冊の本をご紹介します。

1冊は、山崎 康司『入門 考える技術・書く技術――日本人のロジカルシンキング実践法』です。著者は、ロジカルシンキングに関する世界的ベストセラーの日本語訳を担当した翻訳者です。同書では、日本人向けに相手に伝わりやすい文章を書くコツが解説されています。

もう1冊は、照屋 華子、岡田 恵子『ロジカル・シンキング-論理的な思考と構成のスキル-』です。各章ごとに練習問題があり、具体的かつ実践的にロジカルシンキングを学べます。

まとめ

ロジカルシンキングは、問題の本質に対する正確な理解や、立てた仮説をより確度の高いものに磨き上げ、説得力のある言葉で主張を伝える過程で有効に働くスキルです。ビジネスパーソンとして身につけておきたいスキルのひとつでしょう。

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