転第二新卒っていつまで?転職しやすいって本当?
職活動を成功させるポイントと注意点

第二新卒 いつまで

第二新卒は転職しやすいと聞いたことはあるものの、第二新卒はいつまでのことなのか、なぜ需要があるのか、詳しく知らない方もいるでしょう。

この記事では、第二新卒で転職するメリット・デメリット、第二新卒の転職活動を成功させるポイントや注意点などを解説していきます。第二新卒での転職を考える際の参考にしてください。

第二新卒って入社何年目まで?

第二新卒に明確な定義はありません。しかし、一般的には短大・専門学校・大学・大学院などを卒業すると同時に就職し、社会人になってから3年目までの若手社員を第二新卒と呼びます。そのため、短大卒であれば入社3年目は23歳、大学院卒なら27歳までが目安となり、浪人や留年した方ならさらに年齢がずれるため、「〇歳までは第二新卒」などといった年齢制限はありません。

また、採用する会社によっても第二新卒の概念は異なります。

新卒・既卒と比較したときの違いは?

第二新卒と同年代で、新卒・既卒と呼ばれる方もいます。これらの違いは、第二新卒には短期間でも社会人経験があるのに対し、新卒・既卒には社会人経験がない点です。

新卒は「新規卒業(者)」を略したもので、その年度中に学校を卒業する人を指します。また、既卒は学校を卒業したのち、一度も正社員として就職したことがない人のことで、一般的には卒業後3年以内の若手を指します。なお、卒業してから正社員にならないままでも、アルバイトなどで生計を立てている人はフリーターなどと呼ばれます。

第二新卒が転職しやすいって本当?

近年、多くの会社が人手不足に悩んでおり、特に第二新卒のような若手の採用需要は高まっているといえるでしょう。少し前まで、新卒で社会人になった人は「最低でも3年は勤めてから転職する」と考える傾向がありました。そのため、3年未満で転職を考えている第二新卒者は「根性がない」「またすぐ辞めそう」など、ネガティブなイメージがありました。

しかし、新卒の採用人数が予定数に到達しなかった、業績成長や事業拡大により、若手の積極採用を行っている新卒に比べて、第二新卒のほうが採用や教育にコストがかからないなどの理由から、第二新卒を積極的に採用する会社が増えています。

企業が第二新卒の採用を歓迎する理由と、採用時に懸念する点

企業にとって、第二新卒を採用することには懸念点もあります。歓迎すべき理由と懸念点を新卒・既卒と比べてみましょう。

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第二新卒で転職するメリット・デメリット

第二新卒を採用する企業にメリット・デメリットがあるように、第二新卒で転職する側にもメリット・デメリットがあります。ここでは、第二新卒で転職するメリット・デメリットをご紹介します。

メリットは「未経験でも業種や職種を変えやすい」

第二新卒で転職する大きなメリットは、未経験でも業種や職種を変えやすいことです。少なくとも3年勤めなければ、仕事は覚えられないといわれることもありますが、逆にいえば、3年以内なら業界や会社にそまっていないとも考えられます。そのため、第二新卒はキャリアチェンジがしやすい傾向にあります。

新卒と比較すると、第二新卒は社会人としての基本的なマナーが身についており、その点は教育コストがかかりません。ですから、同じ未経験であれば、企業側は新卒よりも第二新卒に魅力を感じることもあります。また、中途採用と比較すると、第二新卒は経験がないため、ポテンシャル重視となります。若手として成長を期待されているため、入社後すぐはミスに寛容など、多くのメリットがあるといえるでしょう。

デメリットは「早期退職」という事実

第二新卒で転職するデメリットは、一度入社した会社を早期に退職した(する)事実です。特に日系企業は、できるだけ長く勤めてもらえそうな人を採用する傾向があります。そのため、「またすぐに辞めるのではないか」「忍耐力がないのではないか」などの企業側の懸念を払拭しなければ、第二新卒の需要はあっても採用にはいたりません。

また、最低限のビジネスマナーは備わっているか、どこまでの経験があるか、などもチェックされるようになるため、応募書類の内容を熟考し、面接対策をおこなう必要も出てきます。そのほか、社会人経験があっても短期間であるため、即戦力を求める求人には採用されにくいデメリットがあります。

第二新卒で転職を成功させるための5つのポイント

採用需要が高まり、第二新卒も転職しやすくなっているとはいえ、採用されるだけでは転職成功とはいえません。第二新卒が希望どおりの会社へ転職を成功させるためのポイントを解説します。

転職の目的をハッキリとさせる

第二新卒に限ったことではありませんが、転職をする際は、その目的を明確にすることが重要です。なぜ転職したいのか、転職してどうなりたいのか、転職の目的をはっきりさせましょう。働き方を変えたい、収入をアップさせたいなど、さまざまなことが転職によって実現できますが、あれもこれもと考えると目的が不明瞭になりがちです。

まずは自己分析をして、転職の目的をはっきりさせることで、次にどのような企業に就職したいのかといったことが見えてきます。そうすることで、転職後のミスマッチを防ぐことができ、短期間での転職を繰り返さずにすむでしょう。

転職活動のスケジュールを立てる

「3月に卒業し4月に入社する」とスケジュールが決まっている新卒と違い、第二新卒を含む中途採用の場合は、前職の退職時期と入社時期が人によって異なります。そのため、スケジュールをしっかり立ててから転職活動を始めるようにしましょう。

決算後の人員計画が完了し、新年度が始まることから、4月入社の求人が多い傾向があります。そのため、2月~3月は求人数が多くなります。採用市場の流れを理解し、入社希望時期から活動開始時期を逆算しましょう。また、現職の対応も忘れてはいけません。円満な退職をするためにも、就業規定で退職ルールを事前に必ず確認しましょう。

転職にあたって「譲れない条件」を決める

どのような会社・環境なら自分は満足できるのかがわかっていなければ「もっといい会社があるかもしれない」と思い、なかなか入社を決められない可能性があります。また、時間と労力を使って転職したとしても、転職先が前職と同じような会社・環境では、再び転職を繰り返す可能性もあります。

「内定=転職成功」ではありません。譲れない条件を明確にし、条件を満たした会社で長く快適に働くことを目的に転職活動を進めましょう。

履歴書・職務経歴書は経験を踏まえた上で、独自のものを作成する

履歴書や職務経歴書には、前職での実績や経験などを踏まえた内容を書きます。マニュアル本や転職サイトなどに掲載されている見本を参考にするのはよいですが、そのまま写すのは避けてください。なぜなら、求人を出している会社や業界、職種によって求める人材は異なるからです。

求人票をよく読んで、求められている人物像を具体的にイメージし、求人内容にあわせてアピールするポイントを変えることが大切です。

アピールできるものはしっかりと武器にする

転職活動をする際は、アピールできるものはしっかりと武器にしましょう。短期間であっても、社会人として働いた経験があれば、基本的なビジネススキルやマナーは備わっているはずです。仕事の実績はアピールポイントになるでしょう。

応募書類でも面接でも、自分をアピールする際には、成功体験や失敗体験などを踏まえつつ、何をどの程度できるのか具体的に述べることが大切です。

転職活動にあたって注意したい3つのこと

第二新卒が転職活動をする際には、いくつか注意点があります。ここでは、第二新卒が転職を成功させるための主な注意点を3つご紹介します。

転職先が決まるまで退職しない

転職活動は働きながらおこない、転職先が決まってから退職を申し出るようにしましょう。企業にとって採用メリットがあり、需要の高い第二新卒とはいえ、必ずしもすぐに次の就職先が決まるとは限りません。離職期間が長くなれば、焦って条件に満たない会社に妥協して入社してしまう可能性も出てきます。

転職すると決めたからといって、転職活動を始める前に会社に退職を申し出てはいけません。

転職理由をネガティブなものにしない

転職理由はネガティブなものにせず、「転職することでどうなりたいのか」など、ポジティブなものに置き換えるようにしましょう。転職理由が、「給料が安い」「残業が多い」「先輩が厳しい」など、ネガティブな理由は少なくありません。

しかし、ネガティブな理由だけで転職してしまうと、同じ状況になったときに、転職が逃げ道になる可能性があります。また、企業側から見ても「同じ理由でまた辞めるかも」「うまくいかないことを他人のせいにする」「忍耐力がなく、わがまま」といった、マイナスの印象で見られてしまう可能性があります。転職によってどんなことを成し遂げたいのか、必ず考えましょう。

転職理由についてはこちらの記事も参考にしてみてください 「転職すべき人とするべきでない人 転職理由を明確にするべき理由」

条件にこだわりすぎない

「給料は〇万円以上」「規模の大きい会社」「福利厚生が充実」など、前職の事例から転職先の条件を厳しくしすぎる方もいます。しかし、条件にこだわりすぎてしまうと、転職先として選べる会社が減り、自分の可能性を狭めてしまうことになりかねません。

譲れない条件をもって転職活動をすることは重要ですが、条件は3つ程度に絞り、他人のアドバイスを聞くなど、広い視野をもって転職活動を進めるようにしましょう。

まとめ

新卒入社から3年以内の第二新卒の採用需要は高まっています。メリット・デメリットを把握し、ポイントをおさえたうえで、転職活動を始めるとよいでしょう。より効果的な転職活動をおこないたいのなら、転職サイトの利用がおすすめです。

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